歯科・獣医セミナーの学際企画

No.493 患者さんの身体・医療情報に基づく歯科医療~患者さんを守るための、診療室で活かせる合併基礎疾患と薬物療法の知識を中心に~

患者さんの身体・医療情報に基づく歯科医療

~患者さんを守るための、診療室で活かせる合併基礎疾患と薬物療法の知識を中心に~

講師

塩入 重彰 先生

独立行政法人 国立病院機構 横浜医療センター
歯科口腔外科 部長
日本口腔外科学会指導医・認定専門医

プログラム

10:00~16:00(途中、昼休憩一時間、他小休憩あり)

10:00~12:001.高血圧性疾患
1)高血圧は何が問題?
2)降圧薬とは何?
3)「高血圧治療ガイドライン2004」の概観と解説
4)診療室での対応は?2. 脳血管障害
1)どんな種類があるの?脳卒中とは?
2)どんな薬が使われているの?
3)「脳卒中治療ガイドライン2004」の概観と解説
4)診療室での対応は?3. 薬物療法の基本(私の考えるコツ)
1)医療過誤、医療水準、研鑽、情報収集法など
2)薬物療法で基本的に留意する事項
高齢者、小児、妊婦・授乳婦、診療情報提供書、医薬品添付文書など
3)抗生物質・抗菌薬の使い方
4)鎮痛・抗炎症薬の使い方
5)薬物の副作用-特に薬物相互作用について12:00~13:00昼休憩13:00~16:004.糖尿病
1)糖尿病は合併症が重要
2)今話題のメタボリックシンドロームとは?
3)「糖尿病治療ガイド2004-2005」の概観と解説
4)どんな薬が使われているの?
5)診療室での対応は?5. 喘息・慢性閉塞性肺疾患(肺気腫/慢性気管支炎)
1)気管支喘息とは?
2)「喘息予防・管理ガイドライン 2003」
3)アスピリン喘息とは?
4)慢性閉塞性肺疾患とは?
5)「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン」
6)診療室での対応は?6. 虚血性心疾患
1)狭心症、心筋梗塞など虚血性心疾患などについて
2)診療室での対応は?

開催日時・会場

東京会場

平成18年10月1日(日)

東医健保会館

東京都新宿区南元町4番地

03-3353-4311

  • JR信濃町駅 徒歩4分

大阪会場

平成18年9月17日(日)

千里ライフサイエンスセンター

豊中市新千里東町1丁目4番2号

06-6873-2010

  • 地下鉄御堂筋線「千里中央駅」下車徒歩2分

受講料

  • 一般歯科医師 35,000円(テキスト代含む)
  • 会員歯科医師 19,000円(テキスト代含む)
  • 歯科衛生士   12,000円(テキスト代含む)

開催にあたって

平成18年診療報酬改訂に伴う歯科医療の混乱は、われわれの生活を脅かすのみならず、国民歯科医療の荒廃を来たすのではと憂慮しています。この混乱にどの様に対処するのか、皆様方の悩みは深いことと拝察いたします。

さて、学際セミナーは第370回「開業歯科医師に必須の薬の知識」(平成12年)以来6年ぶりとなります。平成15年3月東京医科歯科大学歯学部附属病院第1口腔外科から横浜医療センターへ移り、医療の第一線で歯科口腔外科に取り組んでいます。学際企画からは「薬」に関する講演の続編を、再三にわたり依頼されていましたが、皆様にお伝えしたい内容が熟してないことからお断りして参りました。移籍から3年を経過し、ようやく内容がある程度熟してまいりましたのでお引き受けすることと致しました。

それは一言で言えば、大学歯学部附属病院から総合病院へ環境が変化したことに起因する熟成と考えています。平たく言えば、医師を初め看護師、薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師、栄養士など様々な職種のチーム医療の現場で学んだ様々なことを、歯科医療の第一線で悩んでおられるであろう皆様方に率直にお伝えしたいという思いです。

第370回セミナー「開催にあたって」には「歯科医師として必要な最低限の医療知識なくしては歯科医療は成り立ちません。・・・(中略)・・・薬の知識は全身疾患の知識と表裏一体です。高齢化社会を迎えつつある今、基礎疾患を持つ患者さんの歯科治療を避けて通ることはできません」と記載しましたが、益々その感を深くしています。

歯科治療総合医療管理料に規定されている13疾患との関連で、『日本歯科医師会雑誌』平成17年10月号は「歯科診療における薬の副作用」を特集しました。今回はこれらの疾患と薬について実践的に解説することで、日々の診療での悩みが少しでも解決することを祈ってやみません。

多くの先生方のご参加をお持ちいたしております。

※講師の所属は開催日時点のものです。