歯科・獣医セミナーの学際企画

No.GS159 臨床医が臨床医に伝える臨床医のためのがんの診断学

臨床医のためのがんの診断学

的確な治療へ導くための診断推論プロセスを組み立てよう

講師

小林 哲也 先生

日本小動物がんセンター センター長

プログラム

10:00~16:00 (途中、休憩・昼休みを含む)

1.はじめに
2.腫瘍を診断する際の2つのパターン
  1. 腫瘍を疑う主訴で来院するパターン
    ・生検法に精通する
    ・病理医の意見は常に臨床と一致するか?
  2. 腫瘍以外の主訴で来院し、最終的に腫瘍と診断されるパターン
    ・診断推論プロセスと鑑別診断の立て方のコツ
    ・仮説演繹法による診断の考え方
    ・パターン認識法とパターン認識法の落とし穴
3.特徴的なパターンを主訴に来院する犬猫の腫瘍性疾患
4.今、求められる診断とは?
5.まとめ
質疑応答

開催日時・会場

東京会場

平成25年6月9日(日)10:00~16:00

日本経済大学 渋谷キャンパス 3号館

東京都渋谷区桜丘町8-24

  • JR「渋谷駅」西口より徒歩8分

大阪会場

平成25年7月7日(日)10:00~16:00

エコーペットビジネス総合学院

兵庫県尼崎市長洲西通1-3-23

06-6483-4371

  • JR尼崎駅下車 徒歩1分

福岡会場

平成25年5月26日(日)10:00~16:00

福岡朝日ビル

福岡県博多区博多駅前2-1-1

092-431-1228

  • JR・地下鉄 博多駅 博多口 徒歩約2分

受講料

会員獣医師:   9,000円 (テキスト代含む)
一般獣医師: 25,000円 (テキスト代含む)

※昼食は各自にてお願い致します。

※参加取り消しの場合は、開催1週間前までにご連絡いただければ受講料から手数料10%を引いてご返金致します。(上記以外のご返金はできません。代理出席は可。但し、個人会員の代理出席者が一般の場合は差額を申し受けます)

開催にあたって

近年報告された米国獣医大学のある研究によると、臨床診断と剖検診断の不一致率は37%にものぼるという。つまり、3例中1例は臨床診断が的をついてないことになる。

大学では各疾患の各論についてじっくり教わるが、その疾患にたどり着くまでの診断推論プロセスを教わる時間は極端に少ない。新卒獣医師がいきなり診察できないのも無理がないと思う。医学部でも同様の傾向があるが、医学部ではこの問題に積極的に取り組んでいて、診断から治療に導く臨床教育プログラムが確立している。実は、米国の獣医臨床教育プログラムは、医学部のそれに類似しており、演者が渡米中も「仮説演繹法」という考え方を徹底的にたたき込まれた。仮説演繹法という言葉は聞き慣れないが、ベテラン獣医師や専門医が日常的に利用している診断推論法である。といっても何も難しくない、年齢、性別、品種、ヒストリー、丁寧な身体検査から3つの鑑別診断を挙げ、その鑑別診断に基づいた検査や診断的治療を試み、疾患を段階的に除外しながら最終診断にたどり着くという診断法である。この方法に熟練すると、精査前の仮診断の的中率が80%以上に向上する。ただし、そのやり方にはコツがあり、ただ漠然と診察を繰り返すだけではなかなか身につきにくい。

本講義では、獣医臨床腫瘍学を例にとって、ベテラン獣医師や専門医が用いる診断推論プロセス(仮説演繹法)をじっくりと解説したいと思う。

本講義受講後は、診察室内での診断推論の組み立て方に変化が認められるに違いない。

※講師の所属は開催日時点のものです。