パークサイドデンタルオフィス 院長
【略歴】
1999年 日本歯科大学卒業
1999年 東京医科歯科大学顎顔面外科勤務
2001年 東京医科歯科大学顎関節治療部勤務
2002年 現診療所開設
2010年 日本顎咬合学会認定医
2018年 日本歯科審美学会認定医
2021年 日本臨床歯科学会 東京支部(東京SJCD)理事
2023年9月10日(日)
4:10:59
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ライフスタイルの多様化、変化に伴う睡眠の質の低下が問題となっていますが、これには睡眠関連呼吸障害(SRBD ; Sleep Related Breathing Disorders)が大きく関わっていると言われています。 SRBDの有病率は高く、様々な全身疾患との関連が指摘されており、未診断のSRBD患者が及ぼす社会的、経済的影響も問題となっています。
近年、SRBDのひとつである閉塞性睡眠時無呼吸(OSA;Obstructive Sleep Apnea)に対して、歯科で製作する口腔内装置(OA ; Oral Appliance)の効果が注目されています。
実は私たち歯科医師は気道にまつわる問題を、全身的疾患の臨床症状が現れるかなり前から、患者さんの頭蓋顔面の発達、顎口腔および咬合の機能障害として遭遇しているのです。具体的には不正咬合、胃食道逆流症にともなう酸蝕症、睡眠時ブラキシズム、咀嚼筋痛などの症状が挙げられます。これらの解決策の多くは、日常の歯科臨床において立案される頭蓋顔面を基準とした治療計画にも大きな影響を与えることになりますし、SRBD患者の早期発見、早期治療を通じて患者さんのQOLと生命を守るという点でも歯科医師は重要な役割を担っているといえます。
今回のセミナーを通じて、OSAにまつわる知識の解説、診断、OA治療から気道に配慮した歯科治療について解説したいと考えています。