歯科・獣医セミナーの学際企画

No.GS101 消化器内視鏡検査の基本テクニックから臨床応用への実際
内視鏡のすべてがわかる!

消化器内視鏡検査の基本テクニックから臨床応用への実際

~ 内視鏡の現状・取扱い方のコツおよび治療法まで ~

講師

亘 敏広  先生

日本大学 生物資源科学部 総合臨床獣医学研究室 助教授

協力  オリンパス(株式会社AVS)

プログラム

10:00~16:30(途中、昼食休憩含む)

  1. 内視鏡検査の適応例
  2. 上部消化管内視鏡検査の実施方法
  3. 下部消化管内視鏡検査の実施方法
  4. 炎症性腸疾患に対する内視鏡検査の有用性
  5. 腫瘍性消化管疾患に対する内視鏡検査の有用性
  6. 内視鏡的治療法
    1)食道狭窄に対するバルーン拡張術
    2)食道、胃内異物摘出術
    3)胃糧瘻チューブ(PEG tube)の設置術
  7. 内視鏡検査機器のメンテナンス

質疑応答

注目! オリンパス社の協力のもと、亘先生による模型を使用した挿入術等のデモンストレーションも予定しております。

開催日時・会場

東京会場

平成19年3月18日(日)

昭和女子大学 大会議室

東京都世田谷区太子堂1-7

03-3411-5123(学園本部総務部)

  • 地下鉄:渋谷駅より東急田園都市線で2つ目「三軒茶屋駅」下車、徒歩8分
  • バス:渋谷駅南口バスターミナルより三軒茶屋方向、「昭和女子大学前」下車

大阪会場

平成19年3月11日(日)

大阪産業創造館

〒541-0053  大阪市中央区本町1-4-5

06-6264-9800(代)

  • 中央線堺筋本町駅下車 2番出口下車
  • 堺筋線堺筋本町駅下車 12番出口

受講料

会員:  9,000円(テキスト代含む)
一般:19,000円(テキスト代含む)

※昼食は各自にてお願い致します。

開催にあたって

内視鏡検査は小動物獣医療の中でも一般的な検査になってきたと言えよう。また多くの先生方が所有されている機器であるとも言える。しかし、日頃の診療にどれだけ内視鏡が活用されているかは施設によるばらつきが大きいと思われる。しかし、年間何頭かの消化管内異物の摘出のためだけの高価な機器になっている施設も少なくはないのではなかろうか。我々の施設では内視鏡検査全体の中で異物摘出術や消化管バルーン拡張術などの内視鏡処置の割合は全体の2割以下である。もし内視鏡をこのような異物摘出のみに適応されているという病院であれば、その5倍程度は内視鏡検査を必要とする症例が存在していると言えよう。内視鏡検査は本来、診断のための検査であることを再認識する必要がある。また画像として見ることと同時に生検を行い組織診断をするための検査であると位置づけるべきである。

今回のセミナーではまず内視鏡検査を行う必要性があるかどうかの適応症について解説するとともに、上部消化管ならびに下部消化管の内視鏡検査の実際の方法や扱い方のコツ、どのように見えるかという基本について講演を行う。続いて実際の炎症性腸疾患や消化管腫瘍の症例における内視鏡検査の臨床応用について解説しその治療法についても述べる。さらに内視鏡的処置の方法として、食道狭窄に対するバルーン拡張術や食道内および胃内異物の摘出術、胃瘻チューブの内視鏡的設置などに関しても説明する。最後に内視鏡を使ったあとの洗浄方法などについて解説し、常時検査できる状態にメンテナンスしておく重要性について述べることにしたい。

※講師の所属は開催日時点のものです。