歯科・獣医セミナーの学際企画

No.PL245 明日から使える涙膜・角膜疾患への治療法

明日から使える涙膜・角膜疾患への治療法
角膜疾患とドライアイを改めて学び直しませんか?

明日から使える涙膜・角膜疾患への治療法

講師

辻田 裕規 先生

どうぶつ眼科専門クリニック 院長
VSJ合同会社(VSJ、 LLC) 代表

■アメリカ獣医眼科専門医
■比較眼科学会獣医眼科専門医

【略歴】

  • 2002年     麻布大学獣医学部獣医学科卒業
  • 2002-05年    奥本動物病院勤務(大阪府)
  • 2005-08年    松原動物病院勤務(大阪府); 眼科主任
  • 2008年     ニューヨーク州・コーネル大学眼科医局;眼科研究員
  • 2009-12年  フロリダ州・フロリダ大学眼科医局;獣医眼科レジデント
  • 2013年     アメリカ獣医眼科専門医取得
  • 2012-14年  北摂ベッツセンター(北大阪) 松原動物病院(南大阪)眼科専門診療主任
  • 2014年10月〜どうぶつ眼科専門クリニック 院長
  • 2016年12月〜日本比較眼科学会獣医眼科専門医取得

プログラム

  1. 潰瘍性角膜疾患
  2. 非潰瘍性角膜疾患
  3. ドライアイの正しい理解
  4. 明日から使える涙膜・角膜疾患への治療法

収録日

2021年6月13日(日)

収録時間

3:33:20

プレイバック受講料

学際小動物セミナー会員限定(2024.1/1〜12/31まで)9,000円(税込9,900円)ご入会はこちら
※テキストは付属しません

開催にあたって

角膜は眼球の中で最も外界に近い組織であり、眼球のバリアとして存在するだけではなく、透明な無血管組織であり、その形状、透明性を維持することで視機能維持に大きく貢献している。しかし、日常診療でも多く遭遇するように、角膜はとても傷つきやすく繊細な組織であるため、早期に適切な治療を行われない場合は失明に至ることも少なくない。
現在では、角膜と結膜、輪部に加えて涙液、眼瞼を含めた組織が1つの機能単位としてオキュラーサーフェスと呼ばれるようになり、様々な疾患の病態が総合的に考えられるようになっている。特に角膜損傷につながるドライアイではその考え方に正しい理解が必要とされる。古典的な涙液層の考え方では、 水層を中心にして上皮側にムチン層があり、 大気側に油層が分布して水分の蒸発を抑制しているという考え方だったが、 現在の考え方では涙液層の液層には結膜杯細胞から分泌される分泌型ムチンが水分を保持する形で混じりこみ、涙液層の安定性向上に寄与しているとされる。
その涙膜の異常には涙膜の量的異常と質的異常に大別され、涙液量の減少は量的異常とみなし、水性成分以外の涙膜成分の異常または欠損は質的異常とみなされる。本講演ではこうした涙膜・角膜疾患の正しい理解と動物の眼球維持、視力維持のために傷ついた角膜の治療と管理について紹介させていただく。

※講師の所属は開催日時点のものです。