歯科・獣医セミナーの学際企画

No.PL243 肛門周囲と骨盤腔内手術

学際小動物セミナー 肛門周囲と骨盤腔内手術

~手術の選択肢を増やし、合併症率を下げる~

肛門周囲と骨盤腔内手術

講師

高木 哲 先生

麻布大学 獣医学部 小動物外科学研究室 准教授
獣医麻酔外科学会理事

プログラム

  1. 合併症の回避に確認すべき解剖(模式図とは違うものをどう認識するか?)
  2. 肛門周囲の手術の注意点
  3. 会陰ヘルニア整復手術・基本手技と考え方
  4. 肛門嚢の摘出手術
  5. 骨盤腔内への各アプローチと選択
  6. 直腸全層および粘膜プルスルー
  7. 質疑応答

収録日

2020年9月13日(日)

収録時間

4:16:57

プレイバック受講料

学際小動物セミナー会員限定(2024.1/1〜12/31まで)9,000円(税込9,900円)ご入会はこちら
※テキストは付属しません

開催にあたって

外科手術がうまくいくということを突き詰めると合併症が生じないことだと私は思います。そこで、本セミナーでは特に合併症が生じやすい肛門周囲と骨盤腔内の手術に焦点を当ててどのような症例にどう「考えて」どの手術法を選択しているか、手術法の選択や組織の分離など様々な選択肢を提供することを目的とします。確実な手術は組織の違いを認識することから始まりますが、このようなことは教科書等にはあまり書かれていません。

また、縫合針を通すポイントや剥離の方法などは非常に重要な基礎手技ではありますが、手術手技に特化して実践的な内容を重視すると各論となり、エビデンスを示すことが難しく、いわゆる「自分のやり方」を紹介することになります。しかし、どのようにそれぞれの組織の違いを「認識し」「考えて」「自分のやり方」を選択しているかを伝えることで、有効かつ効果的な手術の選択肢を増やすための知識を動画も使ってこのセミナーで提供したいと思っています。また、手術の合併症についてよく理解し、どのようにこれを回避すべきか再度確認することで、高い緊張感をもって手術に臨むことができる深い知識を提供することを目的としています。

※講師の所属は開催日時点のものです。