歯科・獣医セミナーの学際企画

No.227 はじめよう運動器エコー

はじめよう運動器エコー

はじめよう運動器エコー 跛行診断がもっとおもしろくなる!

講師

本阿彌宗紀 先生

東京大学大学院農学生命科学研究科附属動物医療センター 整形外科 特任助教

  • 2008年 麻布大学獣医学部獣医学科卒業 外科学第二研究室
  • 2012年 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻博士課程修了、博士号(獣医学)取得  東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻 特任研究員
  • 2013年 東京大学大学院農学生命科学研究科附属動物医療センター 特任研究員
  • 2014年 同 特任助教 現在に至る チタン製インプラント開発,骨再生,関節外科学,運動器超音波に関する研究、および小動物整形外科学の教育に従事

著書

  • 「整形外科疾患に対する系統的検査STEPS 犬の跛行診断」(共著、インターズー、2016年)
  • 「犬の運動器超音波検査 エコーで診るためのFirst step!」 (単著、インターズー、2017年)

プログラム

✓ 歩様と姿勢から異常を見つけるコツ

  • 立ち方だけで異常を見つける!
  • 疾患に特徴的な歩き方

✓ 知っておくべき痛みを見つける触診テクニック

  • 5分でできる痛みのポイントの見つけ方

✓ これから始める! 運動器エコー総論

  • 初めて見る運動器の動き

✓ こんなに見える! 運動器エコー各論

  • 解剖学を理解すればエコー像が出せる! 見える!

収録日

2019年6月9日(日)

収録時間

4:22:53

ウェブ受講料

法人・個人会員9,000円(税込9,900円)ご入会はこちら
一般獣医師27,000円(税込29,700円)
※ 視聴期間:2025年1月1日〜2026年2月28日
※ テキストは付属しません
※ 配信開始日以降の申込者は、入金確認後1〜2営業日以内にご受講いただけます

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開催にあたって

 これまで犬の跛行診断といえば、臨床症状や触診、単純X線検査などの所見を総合して判断するのが一般的でした。しかしながら、触診で得られる情報は主に「感触」や「動物の反応」であり、単純X線検査では主に「骨」の情報しか得られません。つまり、骨以外の運動器である関節、筋、腱、靭帯、神経の情報は、触診という主観的な評価に委ねられてきました。
 こういった背景から、人整形外科分野では運動器を評価するための超音波診断技術が発展してきました。そして今では、運動器エコー検査は、無麻酔・無侵襲でほとんど全ての運動器を描出することが可能であり、運動器がどのように動いているかをリアルタイムで詳細に観察できることから跛行診断には欠かせない存在となっています。さらに言えば、CT、MRI、関節鏡検査に全身麻酔や高額な検査費用が必要となる小動物整形外科分野にこそ、運動器エコー検査が重要であり、大学病院や二次診療施設よりも、むしろ一次診療施設において習得すべき検査法と言えます。
 そこで今回は、必ず知っておくべき歩様検査や視診、触診法について概説した後に、運動器エコー検査を始めるにあたって知っておかなければならない情報と、基本的な運動器の描出法や異常所見について解説いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

※講師の所属は開催日時点のものです。