2006年11月12日
患者のニーズに応えられる臨床を目指して
明海大学歯学部 教授
口腔生物再生医工学講座 歯周病学分野
東京都港区芝5丁目26番30号 専売ビル8F
03-3451-4571
大阪府豊中市新千里東町1丁目4番5号
06-6873-2010(代表)
会員 | 9,000円(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(テキスト代含む) |
一般衛生士 | 15,000円(テキスト代含む) |
日常臨床において,天然歯周囲ならびにインプラント周囲骨欠損の存在は,その症例の治療計画や予後を大きく左右する大きな問題となりうる。歯の周囲骨喪失の主な原因に歯周疾患が挙げられるが,これには外傷性の咬合力の存在が関与している。また,歯の欠損部における骨喪失の要因としては,重度歯周炎罹患歯の抜歯はもとより,外傷や根尖性歯周炎,さらに暴力的な抜歯手技などが考えられる。こういった現状を考えると,失った組織を元の状態に戻すことを目的としている再生療法は,その原理や術式に困難さはあるものの,実に合目的的な治療手段ということができる。
この講演では,歯の周囲ならびにインプラント周囲(歯の欠損部)に対する再生治療に焦点を当て,骨造成を成功に導くために必要な生物学的原理やクリニカルガイドラインを臨床的観点からまとめるとともに,歯周組織ならびにインプラント周囲組織の再生療法について,実際の症例を提示し,その臨床上のポイントなどについて解説する。