歯科・獣医セミナーの学際企画

No.D-64 受療率をUPするために最新講義と記入式テキストによるワーク主体講習会 生活習慣病の予防に直結したメインテナンスへの転換〜患者に選ばれる歯科医院になるための新潮流〜

生活習慣病の予防に直結したメインテナンスへの転換

〜患者に選ばれる歯科医院になるための新潮流〜

講師

武内 博朗 先生鶴見大学歯学部 臨床教授
医)武内歯科医院 理事長河野 結医)武内歯科医院 管理栄養士小林 和子医)武内歯科医院 健康管理士堀江 要一有)イポナコロジー

プログラム

10:00 【Ⅰ】予防歯科臨床の総論基礎 講義

〜知識の定着を意図した書き込み式テキストを用います〜症状のない人に、どのようにして予防歯科を受診していただくのか?システマティックな診療体系のつくりかた・理論編

1. 口腔の健康までを目的とした歯科医療 から生活習慣病を予防・改善・治療する歯科へ

  • 口腔のリスク管理がNCDsが、予防・改善・治療になる理由とは

2. 口腔バイオフィルムの特性   良いプラークと悪い歯垢(新しい歯垢・古い歯垢)

3. 定期予防処置 ― 軽度歯周炎のケアを受けさせる流れ  一次~三次予防の概念

4. 口腔バイオフィルム抑制の鉄則 フィジオケミカルクレンジング

  • ハンドクリーニング

5. 歯周基本治療における最右翼:Dental Drug Delivery System (3DS)の細菌学的機序 ~薬剤を用いた微生物学的リスク低減治療~

11:10【Ⅱ】慢性炎症制御と咀嚼機能回復の総論基礎

6. 歯周病は慢性持続性炎症+歯原性菌血症

  • 代謝性、血管疾患対策として対応すべき事項とは

7. 歯科医療と関連した新しい抗加齢医学の領域

  • 炎症性疾患としての歯周病、糖尿病と歯周病

8. インプラント補綴から体組成改善へ

  • 歯科における臨床栄養指導/保健指導
  • 咀嚼機能低下は、カロリーは充足しても栄養は不足  糖質偏重食から→食後高血糖に!
  • 咀嚼機能の「正常値」や「基準値」
  • 栄養不足から筋肉量・骨量減少へ 「噛めない」を放置すると 末は寝たきり!?
  • 若く見える人・そうでない人 その違いは「栄養」の違い
  • 噛む機能が回復したら保健指導を受けましょう

9. う蝕と歯周病からアプローチする食育生活習慣是正と抗加齢

13:00 【Ⅲ】予防歯科臨床の各論実践 演習

1. 初診の方略~全ての人にメインテナンス歯周治療に直結の初診 受療者の作り方

2. 位相差顕微鏡によるバイオフィルム臨床説明法とリスク提示のしかた

  • 顕微鏡を使った診断とディプラーキング
  • 位相差顕微鏡によるバイオフィルム臨床説明法とリスク提示のしかた

3. ハンドクリーニングの目的と手順

  • エアーフローとPMTC(動画による解説)
  • 効果的で時間を浪費しないTBI
  • 歯科衛生士枠の運用

4. 補綴後・歯周治療後 歯科で行なう保健指導の実際

15:00【Ⅳ】う蝕・歯周病予防メニューの明確分類 机上演習

5. 予防歯科臨床のスピードと効率を格段に上げるには

  • う蝕におけるセルフケア指導(一次予防)とプロフェッショナルケアの実施(二次予防)
  • 歯周病におけるセルフケア指導(一次予防)とプロフェッショナルケアの実施(二次予防)
  • 歯科が生活習慣(保健)指導を行なう必然性について

6. 3ヶ月後にプラス100枚のレセプト枚数を目標に頑張ろう

= 質 疑 応 答 =

16:30  終了

開催日時・会場

東京会場

平成28年11月27日(日) 10:00~16:30

交通ビル 地下会議室

東京都港区新橋5-15-5 交通ビルB1

財団法人 国鉄労働会館
03-3437-6733

  • JR:JR新橋駅をご利用の場合、烏森口側出口から徒歩6分。必ず烏森口に出てください。
  • 地下鉄:都営三田線御成門駅から徒歩4分

大阪会場

平成28年12月11日(日) 10:00~16:30

大阪科学技術センター

大阪市西区靭本町1-8-4

06-6443-5321

【大阪駅・新大阪駅から】

  • 地下鉄御堂筋線本町駅下車、2番出口、西へ徒歩7分
  • 地下鉄四ッ橋線本町駅下車、28番出口、北へ徒歩3分
  • 地下鉄四ッ橋線肥後橋駅下車、7番出口、南へ徒歩5分

【天王寺・難波駅から】

  • 地下鉄御堂筋線本町駅下車、2番出口、西へ徒歩7分
  • 地下鉄四ッ橋線本町駅下車、28番出口、北へ徒歩3分

受講料

  • 学際デンタルセミナー会員: 39,000円 (テキスト代含む)
  • 一般歯科医師: 55,000円 (テキスト代含む)
  • 歯科衛生士、他: 26,000円 (テキスト代含む)

※ 参加取り消しの場合は,開催8日前までにご連絡いただければ受講料から手数料10%を差し引いて返金いたします。それ以後のご返却はできません(代理出席可:会員の代理に会員以外が出席される場合は差額を申し受けます)。

※ 昼食は各自にてお願い致します。

開催にあたって

予防型クリニック構築と受療率アップは、生活習慣病対策を兼ねた軽度歯周炎対策から

 予防型クリニックをつくるには、全く別の主訴で来院した患者さんに対して、その主訴の診断説明と同時に軽度歯周炎の診断と病態の説明が、必要不可欠です。
さらに、狭い意味での“歯の予防”から、“歯科疾患と関係した”生活習慣病など全身的疾病の予防と健康づくりへのシステム拡大が、社会から求められています。
歯科と “生活習慣病対策”との“のりしろ”を明確かつ効果的に示せれば、さらに魅力的になります。
 NCDs (Non Communicable Diseases=生活習慣病) の発症予防にとって、どんな機構で関係しているのか、以下の3つの事項を啓発すれば、メインテナンス歯科に対する評価と社会的認知が進むと考えられます。

メインテナンス=「検診」ではない
検診とは、病気の発見が目的です。 病気に至るリスクの蓄積を取り除くのが、定期予防処置です。
本講習会では、歯科から生活習慣病予防に直結した定期予防処置内容を、患者さんへの説明法を含めマニュアル化した体系を提示します。
予防歯科のミッションを歯から全身に移し、重要性を上げて提供することが大切です。
一人でも多くの国民に定期予防処置を受ける習慣を定着させ、健康づくりを実行することが本講習会の使命です。

※講師の所属は開催日時点のものです。