2025年1月1日
公立学校共済組合 九州中央病院 歯科口腔外科 部長
2018年6月3日
4:47:10
抜歯は歯科医であれば避けては通れない基本的な外科処置です。しかし抜歯手技は、学生実習で学んだあとは口腔外科に入局しないければ懇切丁寧に習う機会は少なく、たくさんの症例を経験することもありません。自己流で日々何とかこなしてはいるものの、正しい手技を学びたい、もっとうまくなりたいと思っておられる先生は多いのではないでしょうか。
小手術も同様で、膿瘍切開、歯根端切除術、小帯手術、粘液嚢胞摘出術、骨隆起削除術などの手術をマスターすれば診療の幅が広がりますが、抜歯以上に手を出しにくいことでしょう。
手術に際しては局麻も重要で、痛くないこと、良く効くこと、全身状態を悪化させないことが大事ですが、先生の局麻はどうでしょう?
また術後には投薬が必要ですが、薬剤の選択や投与量、投与期間等で迷ったことはありませんか?
今回、歯科医院での日常臨床に必要な抜歯と小手術について、安全で手際よく手術するためのコツとポイント、出血や神経麻痺などのトラブルの防止法と対処法、痛くなくて良く効く局所麻酔注射のしかた、投薬を含めた術後管理等について、翌日からの臨床にすぐに役立つように基本からできるだけ詳しくお話致します。