歯科・獣医セミナーの学際企画

No.726 かかりつけ歯科医の緊急ミッション!!《成人~高齢者編》

かかりつけ歯科医の緊急ミッション‼
口の「機能」を通じて人生100年時代に対応する《成人~高齢者編》
衰えゆく口腔機能への対応

企画趣意

ヒトの口腔機能は、健康維持に大変重要であり、生涯使い続ける機能の一つです。
人生100年時代といわれる昨今、かかりつけ歯科医のミッションの1つは口の機能をいかに診るかではないでしょうか。
そこで、往診も含めて大学講座で乳幼児から高齢者まで全ライフステージにおける口の機能を数多く診ながら、自らこのミッションに立ち向かっておられる阿部仁子先生にご講演をお願いしました。これまであまり開催されることのなかった「口腔機能をトータルで学ぶ機会」を提供したく、小児編と成人~高齢者編の2回に分けて企画しました。今回はその成人~高齢者編となります。かかりつけ歯科医に今、本当に求められている歯科医療とは何かを学ぶきっかけとなれば幸いです。

講師

阿部 仁子 先生

日本大学歯学部 摂食機能療法学講座 准教授

【略歴】

  • 平成16年3月  日本大学歯学部卒業
  • 平成20年3月  日本大学大学院歯学研究科歯科基礎系専攻修了(歯学博士)
  • 平成20〜28年 日本大学歯学部摂食機能療法学講座 助教
  • 平成22〜24年 カナダオンタリオ州 ウェスタン大学健康科学学部 コミュニケーション科学機能科 Postdoctoral fellow
  • 平成29年〜   日本大学歯学部 摂食機能療法学講座 准教授

【専門医・認定医・学会活動】

  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士
  • 日本老年歯科医学会 認定医
  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 評議員

プログラム

10:00~16:00(昼休憩含む)

➀ 成人の口腔機能を理解する

➁ 口腔機能の低下について学ぶ

  • オーラルフレイル(口の虚弱)とは?
  • 口腔機能低下症とは?

➂ 口腔機能の低下の先にある摂食機能障害とは何かを知る

  • 患者や家族の「口から食べたい」に応えるために
  • どこまで診る?どこから依頼する?

➃ 歯科医療のあり方の変化を学ぶ

  • 歯科医師が関わる在宅医療
  • 多職種連携の中での歯科医師の役割

➄ 口腔機能を診ながら人生をともに歩む

  • 患者・家族・地域に本当に求められる歯科医院とは?

開催日時・会場

福岡会場

2022年5月29日(日)10:00~16:00

福岡朝日ビル

福岡県博多区博多駅前2-1-1

092-431-1228

  • JR・地下鉄 博多駅 博多口 徒歩約2分

東京会場

2022年6月26日(日)10:00~16:00

駐健保会館 4F 大会議室

東京都港区芝3-41-8

財団法人駐留軍労働福祉財団
03-3452-3461

  • JR山手線・京浜東北線 田町駅 三田口(西口)より 徒歩10分
  • 都営地下鉄三田線・浅草線 三田駅 A10出口(日本電気口)より 徒歩5分

大阪会場

2022年9月4日(日)10:00~16:00

※諸事情により中止となりました。

大阪府社会福祉会館

大阪市中央区谷町7-4-15

06-6762-5681

  • 地下鉄谷町線,長堀鶴見緑地線 谷町6丁目駅下車 4番出口(200m)約5 分
  • 地下鉄谷町線,千日前線 谷町9丁目駅下車 2番出口(北へ500m)約10 分
  • 近鉄大阪線 上本町駅下車 地下道で谷町9丁目駅2番出口へ

来場受講料

学際デンタルセミナー会員9000円(税込9900円)(ハンドアウト付き)ご入会はこちら
一般歯科医師35000円(税込38500円)(ハンドアウト付き)
歯科衛生士・歯科助手・技工士 15000円(税込16500円)(ハンドアウト付き)

オンライン受講料

学際デンタルセミナー会員限定(3ヶ月配信)19000円(税込20900円)ご入会はこちら

開催にあたって

口腔機能は、この世に生を受け産声をあげるところから、その一生を終えるまで休むことなく使い続ける体の機能の一つです。そして、人が生きていく上でなくてはならないものであり、その意義は単に栄養を摂取するだけでなく、食べる楽しみを感じることや、家族や友人、そのほかの人々との会話を楽しむなどのコミュニケーションの手段の一つとして、人生に豊かな彩りを与えるものでもあります。この口腔機能は、生まれてから人生の最期を迎えるまで、その人のライフステージによって変化していきます。「かかりつけ歯科医」はその全てのステージにおいて、口腔機能がよりよい状態であるようサポートしながら、患者さんの一生に寄り添い、共に歩んでいく存在です。世界でトップクラスの長寿国である日本において、医療のあり方は大きく変化しており、歯科医療も例外ではありません。国は「病院で最後を迎える」から「住み慣れた地域で、自宅で最後を迎える」方向へ大きく舵を切っており、歯科医療も訪問歯科診療という形で在宅医療の一旦を担い、多職種の中の歯科医療従事者という新たな役割を果たすことになりました。このような大きな変化の中で、歯科医師は口の機能と健康を通してどのように人の一生にかかわることができるのでしょうか。人生100年時代と言われる昨今、改めてこれからの歯科医師の役割について考察したいと思います。

インタビュー動画

※講師の所属は開催日時点のものです。