歯科・獣医セミナーの学際企画

No.GS209 犬猫における口臭を認める口腔歯科疾患

犬猫における口臭を認める口腔歯科疾患

口臭の発生機序とその検査、診断、治療

講師

藤田 桂一 先生

フジタ動物病院 院長

プログラム

10:00~16:00(途中、休憩・昼休みを含む)

総 論
・  口臭の原因
・  口臭を認める口腔歯科疾患以外の疾患
・  口臭を認める口腔歯科疾患

各 論
・  歯周病
・  猫の歯肉口内炎
・  歯の吸収病巣
・  歯の破折
・  歯周病から引き起こされる顎顔面疾患(外歯瘻、内歯瘻、口腔鼻腔瘻、下顎骨骨折)

開催日時・会場

東京会場

平成29年6月25日(日)10:00~16:00

交通ビル 地下会議室

東京都港区新橋5-15-5 交通ビルB1

財団法人 国鉄労働会館
03-3437-6733

  • JR:JR新橋駅をご利用の場合、烏森口側出口から徒歩6分。
    必ず烏森口に出てください。
  • 地下鉄:都営三田線御成門駅から徒歩4分

大阪会場

平成29年7月2日(日)10:00~16:00

エコーペットビジネス総合学院

兵庫県尼崎市長洲西通1-3-23

06-6483-4371

  • JR尼崎駅下車 徒歩1分

福岡会場

平成29年7月30日(日)10:00~16:00

九州ビル

福岡県福岡市博多区博多駅南1-8-31

092-467-1113

  • JR・地下鉄 博多駅 筑紫口より徒歩約4分

受講料

会員獣医師9,000円 (テキスト代含む)
一般獣医師25,000円 (テキスト代含む)
看護師15,000円 (テキスト代含む)
  • 法人会員登録をされている施設の獣医師・看護師の方は会員受講料に割引されます。
  • 昼食は各自にてお願い致します。
  • 参加取り消しの場合は、開催1週間前までにご連絡いただければ受講料から手数料10%を引いてご返金致します。(上記以外のご返金はできません。代理出席は可。但し、個人会員の代理出席者が一般の場合は差額を申し受けます)

開催にあたって

 日常臨床で、口臭を主訴に来院される飼い主さんは少なくありません。口臭は、口腔疾患以外の疾患、例えば胃腸疾患や腎臓疾患などによる場合もありますが、多くは口腔歯科疾患に起因しています。このうち、もっとも多い疾患は歯周病です、歯周病は歯垢中の歯周病原性細菌により歯肉ばかりでなく、他の歯周組織(歯槽骨、歯根膜、セメント質)が炎症を起こす疾患です。さらに、歯周病を放置することで、歯周病に起因した外歯瘻、内歯瘻、口腔鼻腔瘻、あるいは下顎骨骨折などを生じた場合も激しい炎症が根底にあるために通常、口臭をともなうことが多いです。口臭の発生機序は、口腔内に生じた炎症により口腔内剥離上皮細胞、唾液、歯肉溝滲出液あるいは歯垢中のタンパク質やアミノ酸が口腔細菌により分解された結果、揮発性ガスが産生されたことによります。したがって、獣医領域で口臭を認める口腔歯科疾患として、歯周病と歯周病に起因した顎顔面疾患の他に、猫の歯肉口内炎、歯の破折・露髄により歯髄炎や歯髄壊死を引き起した場合なども口臭を認めます。さらに口腔内腫瘍が認められるとその表面が炎症や壊死を生じますので口臭を認めます。
 今回のセミナーでは、日常臨床において口臭の発生機序と比較的よくみられる口臭を認める口腔歯科疾患の検査、診断、治療について解説していきます。

※講師の所属は開催日時点のものです。