2020年2月11日
北里大学 獣医学科 動物第1外科学研究室 准教授
質疑応答
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会員獣医師 | 9,000円 (テキスト代含む) |
一般獣医師 | 25,000円 (テキスト代含む) |
小動物臨床では、先天性もしくは外傷性に生じる脱臼に遭遇する機会は多く、後肢では膝蓋骨脱臼と股関節脱臼の発生率が最も高くなります。これに足根関節以遠の脱臼が続きますが、この脱臼には靭帯の起始および終止部位を含む微細な骨折を伴うことが多く、その整復を併せると脱臼の治療が難しくなる傾向があります。
また、膝蓋骨脱臼は臨床症状によって4段階にグレード分類されますが、グレードと外科的治療の内容は必ずしも一致しません。それゆえ、手術成績の向上には個々の病態に合わせた術式の選択と軟部組織の瘢痕収縮をも考慮した加減が必要になります。後肢に生じる脱臼や関節周囲の骨折は、一般的な整形外科器具とインプラントで手術可能なものが多い一方、術者の外科的手技の巧拙によって予後に差が出やすいことも事実です。
本セミナーでは、臨床の現場で比較的多く遭遇する後肢の脱臼と関節周囲の骨折に焦点を当て、現時点で演者が行っている実際の治療法を詳細に解説します。