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日本獣医生命科学大学獣医内科学研究室 講師
付属動物医療センター 循環器科
【略歴】
2010年 日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医学科 卒業
2014年 日本獣医生命科学大学 大学院 獣医生命科学研究科 獣医学専攻博士課程 修了
関東の一次診療施設勤務医 日本獣医生命科学大学 大学院特別研究生
2018年 日本獣医生命科学大学 付属動物医療センター 助手
2019年 日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医学科 獣医内科学研究室 助教
2022年 日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医学科 獣医内科学研究室 講師
2024年11月10日
4:38:00
法人・個人会員 | 9,000円(税込9,900円)ご入会はこちら |
一般獣医師 | 27,000円(税込29,700円) |
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犬と猫の心疾患、とくに僧帽弁閉鎖不全症と心筋症については、アメリカ獣医内科学会(ACVIM)からガイドラインが報告され、各心疾患を有する症例の標準的な治療および管理方針が確立されつつある。しかしながら、各ガイドラインは2019年と2020年のものであり、その後の改定は2024年現在のところない。したがって、我々はこのガイドラインに書かれた標準的な治療を踏まえたうえで、より近年のエビデンス情報などをもとに、各症例に対する治療および維持管理を実施している。究極の個別化治療とは、ヒト医療で実施されつつあるような遺伝子変異に基づいた精密医療であろうが、本講演では各症例の病態を適切に把握し、症例毎のテーラーメード治療を個別化治療として実施することを解説したい。とくにACEIについて、ガイドラインに記載された犬の僧帽弁閉鎖不全症に対する推奨クラスからACEIの使用頻度は減少している獣医師も多いと思われる。より近年の情報からACEIの適応を改めて考えてみたい。猫の心筋症では、肥大型心筋症フェノタイプの情報は多いが、それ以外の心筋症フェノタイプである拘束型心筋症の症例にも本邦ではよく遭遇する。この病態および治療管理のポイントも時間の許す限り解説する。本セミナーが皆さまの臨床現場に役立つものとなれば幸いです。